活動日誌−活動日誌
【19.10.23】有機物を発酵させて循環型社会に…食品リサイクル施設を視察
有機物を発酵させて循環型社会に…食品リサイクル施設を視察
国連気候変動サミットで温暖化の原因となる温室効果ガスの削減
に真剣に取り組もうとしない各国の首脳をグレタ・トゥンベリさん
が批判したことや、強い勢力の台風が大きな被害をもたらしたこと
もあり、地球環境の保護について市民の皆さんの中でも関心が高ま
っていると思います。
自動車の走行や工業製品の生産に加え、食料・食品にもエネルギ
ーが使われています。特に日本では大量の食品を食べないもしくは
食べ残して燃えるゴミとして処分されています。もったいない上に
燃料を使って燃やすので、温室効果ガスを増やしてしまっているの
ですが、循環型の処理をしている施設もあるので大府ユニティーに
視察に行きました。4年前から操業している有機物発酵処理事業は
スーパーマーケットなどから受け入れた食品の残差を蒸気も用いて
発酵させ、堆肥化するもの。発生したメタンガスで発電・売電も行
っています。畜産での飼料化ができない残差の処理として進んだ事
業だと思います。
住民・社会の意識が高まることも必要
今月から事業所の近辺100軒の家庭の残差についても受け入れ
ているそうですが、事業所の残差と違って質と量に幅があるし、異
物の混入がないように丁寧な説明や市民の分別の努力も必要になり
ます。また、剪定した枝や葉は発酵に適さないので混ぜることはで
きないようです。
この事業は立ち上げに補助金が付き、FITの金額が保たれてい
るがそれでも引き取り単価は高くなるので、その点を理解してもら
う必要があるということでした。市民の環境意識の高める啓発とと
もに、家庭から出る食品残差にこの処理法を検討するべきではと思
いました。