活動日誌−活動日誌
【18.10.31】障がいを持つ子の発達支援事業が進んでいます
障がいを持つ子の発達支援事業が進んでいます
行政に子育て支援の充実が求められているなか、障害を持つ子ど
もの療育と保護者の相談・援助の体制を強くするため、発達支援セ
ンターを設ける自治体が増えてきています。発達支援センターは障
がいを持った子が日常生活の基本的動作や知識、技能を習得し、集
団生活に適応することができるよう、こどものからだや精神の状況
と置かれている環境に応じて適切で効果的な指導と訓練を行う施設
で、嘱託医や児童指導員のほか栄養士、調理員(児童数や委託の状
況による)の配置が求められています。最近では安城市が今年の7
月に発達支援センターを開所しているので進んだ事業の様子を先日
、視察・見学に行きました。
安城市ではこれまでも発達支援の事業を行っていたものの、1歳
6か月の健診以降の発達相談や療育支援が市内に点在する施設で実
施されていたので、子どもが成長する度に別の施設・職員に子ども
の特徴や悩みなどを説明する負担が生じていたそうです。近年、発
達に心配や遅れのある子どもの相談が増えていた為、上記の課題の
解決と合わせて発達支援センターの設置を決めたとのこと。
職員体制では法律で定める以外に臨床心理士(嘱託)が常駐して
子どもたちが遊ぶ様子などを見ながら支援にあたっていました。施
設面では床暖房、室内運動室(簡単な運動会のようなことができる)
、天井にはぶら下がり遊びようの頑丈なリングを備えるなど細部に
も専用設計が施されていました。子どもらしく遊びを通して発達支
援ができるよう配慮されていること、「これから発達支援の施設を
設置する場合この水準が標準になっていくのだな」と感じました。
通所する子どもの特徴に合わせ、さらに専門職配置の充実など課
題はあると思いますが、利用者の立場で事業がされていると思いま
した。安城市の場合、旧図書館を改修する工事費などに総額12億
円かけたということです(大きな施設ということもあって)。専用
設計のことを考えると既存の施設を活用するだけでなく、新設を十
分検討するべきではないかと思いました。